オンライン時代は女性医師キャリア形成の追い風となる

新型コロナウイルス感染症の拡大が,これまで停滞していた医師の働き方改革の推進へとつながっている.その中でも,学会のオンライン化は医師の働き方に大きな変化をもたらした.学会のリモート参加は,自宅に居ながら参加でき,地方からも参加しやすく,移動時間と費用の大きな削減となる.オンデマンド配信は,時間・場所にかかわらず学ぶ機会を得られる非常に有効なツールとなる.また,学会の委員活動など,習慣的に行われていた対面での会議が,現在はほぼ遠隔で行われている.これまで時間的制約により,積極的に学会活動に手を挙げることができなかった女性医師の同分野での活躍推進が期待される.特に子育て中の女性医師にとって,オンラ...

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Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 55; no. 11; pp. 729 - 732
Main Authors 調, 憲, 良元, 俊昭, 吉川, 幸造, 柏原, 秀也, 髙須, 千絵, 西, 正暁, 和田, 佑馬, 徳永, 卓哉, 中尾, 寿宏, 島田, 光生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 01.11.2022
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ISSN0386-9768
1348-9372
DOI10.5833/jjgs.2022.sr005

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Summary:新型コロナウイルス感染症の拡大が,これまで停滞していた医師の働き方改革の推進へとつながっている.その中でも,学会のオンライン化は医師の働き方に大きな変化をもたらした.学会のリモート参加は,自宅に居ながら参加でき,地方からも参加しやすく,移動時間と費用の大きな削減となる.オンデマンド配信は,時間・場所にかかわらず学ぶ機会を得られる非常に有効なツールとなる.また,学会の委員活動など,習慣的に行われていた対面での会議が,現在はほぼ遠隔で行われている.これまで時間的制約により,積極的に学会活動に手を挙げることができなかった女性医師の同分野での活躍推進が期待される.特に子育て中の女性医師にとって,オンライン化はワーク・ライフ・バランスを維持しながらキャリアを形成していく有効なツールとなりうる.この変化を逃さず女性活躍推進へとつなげるための,オンライン学会(ハイブリット形式)の継続を強く要望したい.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.2022.sr005