アカマツリ葉片からの高頻度植物体再分化

観賞用や薬用植物として利用されているアカマツリ(Plumbago indica L(. P. rosea L.))の葉片からの植物体再分化に及ぼす植物生長調節物質の効果について検討した.アカマツリの葉片からの不定芽の再分化にはTDZが有効であった.不定芽を再分化した葉片の割合が最も高かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lとIAA 2 ㎎ /lを添加した培地で,96.4±5.1(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化した.また,1個の葉片当たりに再分化された不定芽数が最も多かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lを単独で添加した培地で,1個の葉片当たり13.4±1.4(標準偏差)個の不定芽が再分化した....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 57; pp. 33 - 40
Main Authors 島田, 多喜子, 神戸, 敏成, 大谷, 基泰, 辰巳, 茉由
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 16.03.2022
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.57.0_33

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Summary:観賞用や薬用植物として利用されているアカマツリ(Plumbago indica L(. P. rosea L.))の葉片からの植物体再分化に及ぼす植物生長調節物質の効果について検討した.アカマツリの葉片からの不定芽の再分化にはTDZが有効であった.不定芽を再分化した葉片の割合が最も高かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lとIAA 2 ㎎ /lを添加した培地で,96.4±5.1(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化した.また,1個の葉片当たりに再分化された不定芽数が最も多かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lを単独で添加した培地で,1個の葉片当たり13.4±1.4(標準偏差)個の不定芽が再分化した.再分化した不定芽をadenine 15 mg/lとIBA 1 mg/lを組み合わせた培地に移植することによって最も高い発根率が得られ,89.8±6.5(標準偏差) %の不定芽が発根して完全な幼植物体になった.その後,全高5 ㎝以上に生長した再分化植物を鉢上げしたところ全て活着した.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.57.0_33