美容保健学専攻学生の体成分分析 : InBodyを用いて

本研究は,最近開発された体成分分析機器,高精度体成分アナライザー(InBody3.0 : MP JAPAN社製)を用いて,山野美容芸術短期大学美容保健学科所属学生の身体特性を測定した。InBodyの測定結果から当学科学生の身体特性の特徴は次のようであった。(1)女子の体水分比率において,50.7±3.30%(平均値±標準偏差)は基準範囲内(50〜60%)であったが,基準範囲以下の学生が高率であった。(2)肥満度はBMIが男子20.1±1.90,女子20.8±2.30であり,ともに基準範囲内であるが男女とも痩せぎみであるのに対して,体脂肪率は標準,無機質は低い傾向にあった。このことは,現在いわゆ...

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Published in山野研究紀要 Vol. 8; pp. 95 - 100
Main Authors 佐々木, 道子, 近藤, 陽一, 早川, 洋子, 高砂, 美樹, 生山, 匡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 山野学苑 山野美容芸術短期大学 25.02.2000
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Summary:本研究は,最近開発された体成分分析機器,高精度体成分アナライザー(InBody3.0 : MP JAPAN社製)を用いて,山野美容芸術短期大学美容保健学科所属学生の身体特性を測定した。InBodyの測定結果から当学科学生の身体特性の特徴は次のようであった。(1)女子の体水分比率において,50.7±3.30%(平均値±標準偏差)は基準範囲内(50〜60%)であったが,基準範囲以下の学生が高率であった。(2)肥満度はBMIが男子20.1±1.90,女子20.8±2.30であり,ともに基準範囲内であるが男女とも痩せぎみであるのに対して,体脂肪率は標準,無機質は低い傾向にあった。このことは,現在いわゆる隠れ肥満傾向にあることと,今後生活習慣が変わらなければ高齢期になったときに骨粗鬆症になる危険があることを意味していると考えられた。
ISSN:0919-6323
2433-6424
DOI:10.24714/yca.8.0_95