日本で食用として利用されているギヌラ属2 種の葉片からの植物体再分化

日本で食用として利用されている2種のギヌラ属植物(スイゼンジナとミドリハンダマ)の葉片から植物体再分化に及ぼす植物成長調節物質の効果について検討した.スイゼンジナとミドリハンダマの両種共に葉片からの不定芽の再分化にはNAAとTDZの併用が有効であった.不定芽を形成した葉片の割合が最も高かった培地は,スイゼンジナではNAA 0.2 ㎎ /lとTDZ 0.2 ㎎ /lを添加した培地で,85.5±20.5(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化し,ミドリハンダマではNAA 2 ㎎ /lとTDZ 2 ㎎ /lを添加した培地で,56.7±18.9(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化した.再分化した不定芽...

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Published in北陸作物学会報 Vol. 56; pp. 65 - 68
Main Authors 瀧平, 路明, 神戸, 敏成, 大谷, 基泰, 長谷田, 望, 大原, 隆明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 16.03.2021
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.56.0_65

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Summary:日本で食用として利用されている2種のギヌラ属植物(スイゼンジナとミドリハンダマ)の葉片から植物体再分化に及ぼす植物成長調節物質の効果について検討した.スイゼンジナとミドリハンダマの両種共に葉片からの不定芽の再分化にはNAAとTDZの併用が有効であった.不定芽を形成した葉片の割合が最も高かった培地は,スイゼンジナではNAA 0.2 ㎎ /lとTDZ 0.2 ㎎ /lを添加した培地で,85.5±20.5(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化し,ミドリハンダマではNAA 2 ㎎ /lとTDZ 2 ㎎ /lを添加した培地で,56.7±18.9(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化した.再分化した不定芽は植物成長調節物質を含まないLS培地に移植することによって容易に発根して完全な幼植物体になった.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.56.0_65