新潟県厚生連における医薬品集作成業務の効率改善への取り組み
医薬品集は病院の機能評価において定期的な改定が求め られており,各病院薬剤部において作成している。作成方 法は各病院が独自の形式で作成しており,担当者の転勤な どがあると業務の引継ぎ時や次回改定時に多大な労力と時 間を必要とする。その結果,一部の医薬品で最新の医薬品 情報が反映されていなかったり,定期的な改定が行われな くなったり,掲載項目の省略などが行われたりすることが ある。 そこで,新潟県厚生連の一部の病院(佐渡総合病院,上 越総合病院,三条総合病院)で,医薬品集作成作業を統一 し業務の負担軽減と効率の改善(各病院において誰が作成 しても,早く,安価で,正確に医薬品集を作成できるこ と)...
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Published in | Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 58; p. 74 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
2009
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-1749 1880-1730 |
DOI | 10.14879/nnigss.58.0.74.0 |
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Summary: | 医薬品集は病院の機能評価において定期的な改定が求め られており,各病院薬剤部において作成している。作成方 法は各病院が独自の形式で作成しており,担当者の転勤な どがあると業務の引継ぎ時や次回改定時に多大な労力と時 間を必要とする。その結果,一部の医薬品で最新の医薬品 情報が反映されていなかったり,定期的な改定が行われな くなったり,掲載項目の省略などが行われたりすることが ある。 そこで,新潟県厚生連の一部の病院(佐渡総合病院,上 越総合病院,三条総合病院)で,医薬品集作成作業を統一 し業務の負担軽減と効率の改善(各病院において誰が作成 しても,早く,安価で,正確に医薬品集を作成できるこ と)を試みている。 その方法とは,市販ソフトの日本医薬品集DB から採用 医薬品情報をエクスポートし,Access で作成した医薬品 集作成プログラムにインポートする方法である。この方法 を採用することで,すべての採用医薬品の最新情報を瞬時 に医薬品集に反映させることができ,目次とページの割付 まで自動で作成することができる。また,必要に応じて院 外採用薬や高額医薬品・稀少医薬品・後発品などを表示す ることも可能である。 上越総合病院の2008年度の医薬品集を例に挙げると, 1,766品目の医薬品を管理し,掲載項目は商品名・一般 名・規格・薬価・メーカー・用法用量・効能効果・禁忌・ 原則禁忌で,総ページ数は203ページ,作成期間は製本ま で約2ヶ月(内,データ編集は約11時間,印刷業者の製本 期間は約1ヶ月),作成コストは合計280,500円(日本医薬 品集DB 購入費用10,500円,印刷業者への製本代150冊 270,000円)であった。 |
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Bibliography: | 12-11 |
ISSN: | 1880-1749 1880-1730 |
DOI: | 10.14879/nnigss.58.0.74.0 |