熱分解ガスクロマトグラフィーによるエポキシオリゴマーの熱分解挙動の検討
高性能液体クロマトグラフを用いて単離した4種のエポキシオリゴマーを試料として, キューリーポイントパイロライザーを備えた熱分解ガスクロマトグラフィーにより, 2, 3-エポキシプロポキシ基とグリセリル基の熱分解挙動を比較検討した. その結果, 今まであまり報告のなかったアリルアルコールが両官能基から生成することがわかった. アリルアルコールは昇温速度が遅いかもしくは熱分解時間の長い場合, 熱分解炉内でほとんど2次分解されることも明らかにした. 2, 3-エポキシプロポキシ基からの熱分解生成物はアリルアルコールとアクロレインが主要なものであった. 一方グリセリル基の分解ではアリルアルコール, ア...
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Published in | 高分子論文集 Vol. 40; no. 6; pp. 351 - 355 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 高分子学会
1983
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Summary: | 高性能液体クロマトグラフを用いて単離した4種のエポキシオリゴマーを試料として, キューリーポイントパイロライザーを備えた熱分解ガスクロマトグラフィーにより, 2, 3-エポキシプロポキシ基とグリセリル基の熱分解挙動を比較検討した. その結果, 今まであまり報告のなかったアリルアルコールが両官能基から生成することがわかった. アリルアルコールは昇温速度が遅いかもしくは熱分解時間の長い場合, 熱分解炉内でほとんど2次分解されることも明らかにした. 2, 3-エポキシプロポキシ基からの熱分解生成物はアリルアルコールとアクロレインが主要なものであった. 一方グリセリル基の分解ではアリルアルコール, アクロレイン, アセトン, アセトアルデヒドの4種の含酸素脂肪族化合物が同程度量生成した. これら4種の熱分解生成物の生成率の温度依存性についても考察した. |
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ISSN: | 0386-2186 1881-5685 |
DOI: | 10.1295/koron.40.351 |