正常人における膝関節制御機構について

健常成人20名を対象に表面筋電図を用いてT波潜時および,不意の外力に対する随意運動発現潜時を測定した。随意運動反応波の波形成分を伸張反射の波形と随意運動の波形とに分離することはできなかったが、長経路身長指数(脊髄より高位の長経路)では青年群においても個人差が認められ,高齢群では有意に遅延していた.変形性関節症は加齢と関係が深く,症状の発現,増悪にはneural factorおよび,局所の関節受容器の障害の関与が示唆された。...

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Published in理学療法のための運動生理 Vol. 8; no. 1; pp. 21 - 24
Main Authors 峰久, 京子, 清水, 光芳, 青戸, 啓二, 長尾, 哲也, 松永, 義博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 1993
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Summary:健常成人20名を対象に表面筋電図を用いてT波潜時および,不意の外力に対する随意運動発現潜時を測定した。随意運動反応波の波形成分を伸張反射の波形と随意運動の波形とに分離することはできなかったが、長経路身長指数(脊髄より高位の長経路)では青年群においても個人差が認められ,高齢群では有意に遅延していた.変形性関節症は加齢と関係が深く,症状の発現,増悪にはneural factorおよび,局所の関節受容器の障害の関与が示唆された。
ISSN:0912-7100
DOI:10.1589/rika1986.8.21