由利・本荘地域における肥満症の経時的変化及び合併症について

はじめに:数多くのコンビニエンス・ストアなどの進出で、手軽に食物が入手できるようになった。肥満が増加しているかどうか、日帰り・一泊ドックなど受診者について検討した。  対象:1994年(H6)、2000年(H12)、2002年(H14)、2004年(H16)、各々3,453名、(男性1,849、女性1,604)3,031名(男性1,617、女性1,414名)、3,896(男性2,125、女性1,771)3,962名(男性2,111名、女性1,851名)である。  結果:年次別推移では、BMI25.0以上 H6、H12、H14、H16年男性で各々28.1% 28.1% 29.3% 29.9%、女...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 54; p. 38
Main Authors 小池, 智子, 西成, 民夫, 西村, 茂樹, 木内, 一美, 佐藤, 涼子, 能藤, さと子, 佐々木, 新, 安保, まり子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2005
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.54.0.38.0

Cover

More Information
Summary:はじめに:数多くのコンビニエンス・ストアなどの進出で、手軽に食物が入手できるようになった。肥満が増加しているかどうか、日帰り・一泊ドックなど受診者について検討した。  対象:1994年(H6)、2000年(H12)、2002年(H14)、2004年(H16)、各々3,453名、(男性1,849、女性1,604)3,031名(男性1,617、女性1,414名)、3,896(男性2,125、女性1,771)3,962名(男性2,111名、女性1,851名)である。  結果:年次別推移では、BMI25.0以上 H6、H12、H14、H16年男性で各々28.1% 28.1% 29.3% 29.9%、女性では30.0%、22.6%、23.3%、20.6%であった。男性は肥満の増加、女性は減少していた。  年齢別:男性においてはH6年を除いてH12,H14,H16年は各いずれも-29才、 30-39才、40-49才、受診者の30%以上に認められ加齢とともに60-69才、70才-は20%-24%と減少している。女性の場合H12,H14,H16年では50-59才,60-69才、各々(24.3% 30.9%)(25.5% 33.9%)(22.9%、26.2%)年齢とともに増加があった。H6年は30-39才18%で、他の年齢層では30%台以上で、他の年度と異なっていた。BMI40以上の症例は通年(上記4年間)合計で女性2名、男性3名であった。  合併症:高血圧(16年度)BMI25.0-をA群、-24.9をB群でみると男性は軽症高血圧A群34.7%、B群21.9% 中等度A群10.0%、B群6.4% 重症A群1.4%、B群0.5%、女性の場合、軽症高血圧A群28.8%、B群14.6% 中等度A群7.9%、B群2.0% 重症A群1.6%、B群0.2%でいずれも肥満群に高血圧症が多く認められた。 BMI別にみた検査有所見率 男性:血糖(110-)A群25.8%、B群17.0% 総コレステロール(230-)A群28.8%、B群19.6% 中性脂肪(250-)A群13.5%、B群6.7% γ-GTP(66-)A群42.0%、B群28.3% 尿酸(7.5-)A群14.3%B群8.0%であった。女性:血糖(110-)A群16.5%、B群5.3% 総コレステロール(230-)A群31.7%、B群23.8% 中性脂肪(250-)A群5.5%、B群0.1% γ-GTP(66-)A群6.5%、B群4.2%尿酸(6.1-)A群8.1%、B群2.2%であった。 小括:男女ともに肥満群が正常群に比して、空腹時血糖、総コレステロール中性脂肪、γ-GTP、尿酸値の高値が認められた。 まとめ:男性における若い世代、女性における60才以上の人には、肥満傾向が認められ、高血圧及び検査有所見率が高いため、栄養指導、運動指導、生活習慣の改善など分かり易く保健指導を行なうことがが肝要である。
Bibliography:1E08
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.54.0.38.0