血液領域における侵襲性真菌感染症の治療戦略

血液領域の真菌感染症診療においても,新規抗真菌薬の登場,画像・バイオマーカーによる診断能の向上によって治療戦略の選択の幅が広がった.一方で,抗真菌薬は一定の頻度で有害事象がみられ,薬物相互作用を有するものも多いこと,また,新規薬剤の使用が広まることによる薬剤耐性やブレイクスルー感染症の懸念などもあることから,抗真菌薬の適正使用は,より一層重要な課題となっている.医師,薬剤師,看護師,検査技師など多職種が関わりながら診療にあたることで,より質の高い真菌感染症診療の実践につながると考える....

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Published in日本医真菌学会雑誌 Vol. 63; no. 3; pp. 67 - 74
Main Author 木村, 俊一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医真菌学会 2022
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ISSN2434-5229
2434-5237
DOI10.11534/ishinkin.22.007

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Summary:血液領域の真菌感染症診療においても,新規抗真菌薬の登場,画像・バイオマーカーによる診断能の向上によって治療戦略の選択の幅が広がった.一方で,抗真菌薬は一定の頻度で有害事象がみられ,薬物相互作用を有するものも多いこと,また,新規薬剤の使用が広まることによる薬剤耐性やブレイクスルー感染症の懸念などもあることから,抗真菌薬の適正使用は,より一層重要な課題となっている.医師,薬剤師,看護師,検査技師など多職種が関わりながら診療にあたることで,より質の高い真菌感染症診療の実践につながると考える.
ISSN:2434-5229
2434-5237
DOI:10.11534/ishinkin.22.007