BNT162b2接種後の免疫応答賦活化が一因と考えられた治療抵抗性ワクチン関連肺障害の1例
症例は76歳,女性.新型コロナウイルスワクチン接種後7日目に呼吸困難が出現し,当科を受診した.胸部CTで新規に広範なすりガラス影を認め,新型コロナウイルスワクチンによる薬剤性肺障害の疑い例と診断した.ステロイドパルス・シクロホスファミドパルス療法後に呼吸状態は改善したが,在宅酸素療法を要した.退院後,シェーグレン症候群合併が判明した.難治性の臨床経過の原因を探るべく,文献的考察を加えて報告する....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 112; no. 7; pp. 1257 - 1263 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.07.2023
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.112.1257 |
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Summary: | 症例は76歳,女性.新型コロナウイルスワクチン接種後7日目に呼吸困難が出現し,当科を受診した.胸部CTで新規に広範なすりガラス影を認め,新型コロナウイルスワクチンによる薬剤性肺障害の疑い例と診断した.ステロイドパルス・シクロホスファミドパルス療法後に呼吸状態は改善したが,在宅酸素療法を要した.退院後,シェーグレン症候群合併が判明した.難治性の臨床経過の原因を探るべく,文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.112.1257 |