淡路島地域における小学校教員参加型気温一斉調査の環境学習上の有効性に関する研究

地域レベルで取り組むべき環境問題が顕在化しており, 解決のためには住民による地域環境の把握と住民の環境問題意識の向上が重要である。本研究では環境特性の一つとして気温分布を取り上げ, 公立小学校を観測点とし.教員の協力を得て等温分布図を作成する新しい気温調査方法を試みた。作成した等温分布図は地元の通説や農業生産地の分布と一致し, 調査に参加したことによる教員の地域環境に対する意識の向上がアンケートにおいて認められた。さらに年間4回の測定結果を公的機関における気温測定値と比較したところ高い相関係数が得られた。公立小学校参加型という本研究の手法は, 地域環境を題材とした環境教育方法として有効であると...

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Published inランドスケープ研究 Vol. 64; no. 5; pp. 893 - 896
Main Authors 荒, 美紀子, 沈, 悦, 平田, 富士男, 岩崎, 寛, 横山, 浩二, 斎藤, 庸平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本造園学会 30.03.2001
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Summary:地域レベルで取り組むべき環境問題が顕在化しており, 解決のためには住民による地域環境の把握と住民の環境問題意識の向上が重要である。本研究では環境特性の一つとして気温分布を取り上げ, 公立小学校を観測点とし.教員の協力を得て等温分布図を作成する新しい気温調査方法を試みた。作成した等温分布図は地元の通説や農業生産地の分布と一致し, 調査に参加したことによる教員の地域環境に対する意識の向上がアンケートにおいて認められた。さらに年間4回の測定結果を公的機関における気温測定値と比較したところ高い相関係数が得られた。公立小学校参加型という本研究の手法は, 地域環境を題材とした環境教育方法として有効であるといえる。
ISSN:1340-8984
1348-4559
DOI:10.5632/jila.64.893