大都市近郊での持続可能な観光開発としてのグリーンツーリズムの形態の違いによる課題
大都市近郊で開発されているグリーンツーリズムがどのような方法で開発され, 環境保全, 農業継続就労意欲都市農村交流, 地域活性化へどのような課題があるかを探った。開発の方法が異なる奈良県西部の「棚田のオーナー制度」「信貴山のどか村」「当麻の家」の3カ所を調査し, 課題は次のようである。当初の開発目的と事業経過の変質をどう調整するか。住民参加型の運営が集客規模拡大に対応できず専任職員化し, 経営の外部依存傾向が生じる。都市公園, 歴史資源等, 地域資源の連携が必要である。環境保全面では一部の施設化では効果は期待できず, まちづくりの視点が重要である。...
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Published in | ランドスケープ研究 Vol. 60; no. 5; pp. 687 - 690 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本造園学会
28.03.1997
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-8984 1348-4559 |
DOI | 10.5632/jila.60.687 |
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Summary: | 大都市近郊で開発されているグリーンツーリズムがどのような方法で開発され, 環境保全, 農業継続就労意欲都市農村交流, 地域活性化へどのような課題があるかを探った。開発の方法が異なる奈良県西部の「棚田のオーナー制度」「信貴山のどか村」「当麻の家」の3カ所を調査し, 課題は次のようである。当初の開発目的と事業経過の変質をどう調整するか。住民参加型の運営が集客規模拡大に対応できず専任職員化し, 経営の外部依存傾向が生じる。都市公園, 歴史資源等, 地域資源の連携が必要である。環境保全面では一部の施設化では効果は期待できず, まちづくりの視点が重要である。 |
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ISSN: | 1340-8984 1348-4559 |
DOI: | 10.5632/jila.60.687 |