糖尿病性腎症における活動量計および質問紙の身体活動量の差異

[はじめに]糖尿病性腎症(DMN)における活動量計と国際標準化身体活動質問票(International Physical Activity Questionnaire: IPAQ)の身体活動量および座位時間の関連を明らかにする.[対象と方法]活動量計を5ヵ月間装着したDMN患者42例を対象とした.IPAQと活動量計の身体活動量および座位時間の比較に,対応のあるt検定とピアソンの積率相関係数および級内相関係数を用いた.[結果]身体活動量はIPAQ1,257.0±1,780.0 kcal/week,活動量計4,379.9±1,248.5 kcal/weekとIPAQにおいて有意に低く,IPAQの...

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Published in理学療法とちぎ Vol. 7; no. 1; pp. 29 - 32
Main Authors 田宮, 創, 田村, 由馬, 餅, 脩佑, 赤澤, 祐介, 永坂, 優美, 伴場, 信之, 安, 隆則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 栃木県理学療法士会 2017
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Summary:[はじめに]糖尿病性腎症(DMN)における活動量計と国際標準化身体活動質問票(International Physical Activity Questionnaire: IPAQ)の身体活動量および座位時間の関連を明らかにする.[対象と方法]活動量計を5ヵ月間装着したDMN患者42例を対象とした.IPAQと活動量計の身体活動量および座位時間の比較に,対応のあるt検定とピアソンの積率相関係数および級内相関係数を用いた.[結果]身体活動量はIPAQ1,257.0±1,780.0 kcal/week,活動量計4,379.9±1,248.5 kcal/weekとIPAQにおいて有意に低く,IPAQの座位時間と活動量計の身体活動量ではr=−0.35と有意な負の相関がみられた.[考察]DMN患者は10分間以上の連続した身体活動が少ないため,IPAQには反映されにくい傾向にあった.一方,活動量計の身体活動量とIPAQの座位時間は有意な負の相関を認めたことから,IPAQの座位時間は断続的な身体活動を反映していることが考えられた.
ISSN:2186-4861
2434-2300
DOI:10.32134/pttochigi.7.29