糖尿病の最新の薬物療法 糖のながれからみた治療の理論と実際
糖尿病患者数が激増しているのみならず, 進展した糖尿病性血管合併症を有する患者が増えていることが, 大きな問題である. 未だ血管合併症が発症していない, あるいは軽微である患者において, 決して血管合併症を発症・進展させないことこそがこれからの臨床糖尿病学であろう.いま, 一滴の血液が, 短期的・長期的な血糖管理状況を詳しく示してくれる. 血管合併症の進展度を知る多くの臨床的指標がある, さらに作用機序の異なった種々の薬物を手にしていることを勘案すれば, ほぼ全ての糖尿病患者において, 優れた血糖管理を維持しうる状況に私どもはいる, と考えるべきであろう....
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Published in | 順天堂医学 Vol. 43; no. 3; pp. 402 - 409 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
順天堂医学会
15.12.1997
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0022-6769 2188-2134 |
DOI | 10.14789/pjmj.43.402 |
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Summary: | 糖尿病患者数が激増しているのみならず, 進展した糖尿病性血管合併症を有する患者が増えていることが, 大きな問題である. 未だ血管合併症が発症していない, あるいは軽微である患者において, 決して血管合併症を発症・進展させないことこそがこれからの臨床糖尿病学であろう.いま, 一滴の血液が, 短期的・長期的な血糖管理状況を詳しく示してくれる. 血管合併症の進展度を知る多くの臨床的指標がある, さらに作用機序の異なった種々の薬物を手にしていることを勘案すれば, ほぼ全ての糖尿病患者において, 優れた血糖管理を維持しうる状況に私どもはいる, と考えるべきであろう. |
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ISSN: | 0022-6769 2188-2134 |
DOI: | 10.14789/pjmj.43.402 |