外耳道真菌症の菌学的検索および市販抗菌剤に対する感受性について
【目的】 2004年から2006年に経験した両耳性外耳道真菌症3例の菌学的検索および市販抗真菌剤;アスタット,メンタックス,ニゾラール,ルリコン,ペキロン,ゼフナートに対する感受性試験結果について報告する. 【菌学】 採取した試料は前報1)の方法で分離・同定した.その結果,1例目では右耳からAspergillus niger,左耳からA. flavusが,また,2例目と3例目では両耳とも同種が分離され,それぞれA. sydowii,A. oryzaeと同定された. 【薬剤感受性】 供試菌株には前述の6株と当研究室で保存しているA. terreus 5株,合計11株用いた.定法により胞子懸濁液を...
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Published in | 日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 p. 139 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医真菌学会
2008
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Summary: | 【目的】 2004年から2006年に経験した両耳性外耳道真菌症3例の菌学的検索および市販抗真菌剤;アスタット,メンタックス,ニゾラール,ルリコン,ペキロン,ゼフナートに対する感受性試験結果について報告する. 【菌学】 採取した試料は前報1)の方法で分離・同定した.その結果,1例目では右耳からAspergillus niger,左耳からA. flavusが,また,2例目と3例目では両耳とも同種が分離され,それぞれA. sydowii,A. oryzaeと同定された. 【薬剤感受性】 供試菌株には前述の6株と当研究室で保存しているA. terreus 5株,合計11株用いた.定法により胞子懸濁液を作成し,薬剤濃度を0.1~100μg/mLに調製したRPMI1640培地に接種し,25℃,4日間培養後,菌糸の発育を認めなかった最小濃度を最小発育阻止濃度(MIC)とした.また,MIC判定後,マイクロプレートを3000rpm,10分遠心して上清を除き,同量のRPMI培地で置換した.この操作を3回繰り返し,25℃,6日間培養した後,菌糸の発育を認めなかった最小濃度を最小殺菌濃度(MBC)とした.5菌種に対するMICは,アスタット≦0.1,メンタックス0.2-6.3,ニゾラール≦0.1-3.1,ルリコン≦0.1,ペキロン>100,ゼフナート0.8->100であった.また,MBCはアスタット≦0.1-3.1,メンタックス6.3-12.5,ニゾラール6.3->100,ルリコン≦0.1,ペキロン>100,ゼフナート3.1->100であった. 1)野口美和,上田成一,江上徹也:耳喉頭頸75(7), 444-450, 2003 |
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Bibliography: | P-096 |
ISSN: | 0916-4804 |
DOI: | 10.11534/jsmm.52.0.139.0 |