2症例の高齢大腿切断者に対する義足の製作と訓練
下肢切断者に対して手術後できるだけ早く義足歩行訓練を開始することは大変重要である.われわれは2例の血行障害による高齢大腿切断患者のリハビリテーションで, サーモプラスチックを用いた訓練用義足の作製を経験した.症例1は69歳男性で, ASOの診断にて右大腿切断術を施行した.症例2も69歳男性で, Buerger病のために左大腿切断術を施行した.2症例には, 術後早期より訓練用義足ソケットをサーモプラスチックにて作製し, 歩行訓練を開始し, 現在, ロフストランド杖を使用し大腿義足にて歩行可能となった.今回, サーモプラスチックによる訓練用義足の有用性と高齢切断者に対する義足の適応について検討した...
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Published in | 昭和医学会雑誌 Vol. 57; no. 2; pp. 165 - 169 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
昭和大学学士会
28.04.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0037-4342 2185-0976 |
DOI | 10.14930/jsma1939.57.165 |
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Summary: | 下肢切断者に対して手術後できるだけ早く義足歩行訓練を開始することは大変重要である.われわれは2例の血行障害による高齢大腿切断患者のリハビリテーションで, サーモプラスチックを用いた訓練用義足の作製を経験した.症例1は69歳男性で, ASOの診断にて右大腿切断術を施行した.症例2も69歳男性で, Buerger病のために左大腿切断術を施行した.2症例には, 術後早期より訓練用義足ソケットをサーモプラスチックにて作製し, 歩行訓練を開始し, 現在, ロフストランド杖を使用し大腿義足にて歩行可能となった.今回, サーモプラスチックによる訓練用義足の有用性と高齢切断者に対する義足の適応について検討した. |
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ISSN: | 0037-4342 2185-0976 |
DOI: | 10.14930/jsma1939.57.165 |