開腹創内の異所性骨形成の2例

開腹創瘢痕内の異所性骨形成は, 本邦においてはまれなものとされているが, われわれは最近, 胃ポリープおよび早期胃癌の手術後に創部瘢痕内に発生した異所性骨形成の2例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 発生頻度は報告されているものよりかなり多く存在すると思われる.癌の再発とまぎらわしいので, 本疾患を念頭におき, 斜位あるいは接線方向でのX線撮影を施行し, 不必要な試験開腹術を避けるべきであると考える....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 14; no. 5; pp. 687 - 691
Main Authors 後藤, 幸夫, 西尾, 昭彦, 中山, 豊, 久保, 富男, 横川, 金弥, 松沢, 俊夫, 水間, 公一, 福井, 四郎, 戸塚, 守夫, 早坂, 滉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 1981
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:開腹創瘢痕内の異所性骨形成は, 本邦においてはまれなものとされているが, われわれは最近, 胃ポリープおよび早期胃癌の手術後に創部瘢痕内に発生した異所性骨形成の2例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 発生頻度は報告されているものよりかなり多く存在すると思われる.癌の再発とまぎらわしいので, 本疾患を念頭におき, 斜位あるいは接線方向でのX線撮影を施行し, 不必要な試験開腹術を避けるべきであると考える.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.14.687