桂枝加苓朮附湯の関節外症状への応用

桂枝加苓朮附湯は『方機』を出典とし,神経痛や関節痛を目標に使用されてきた。今回,我々はクローン病,子宮内膜症,直腸癌術後,急性胃腸炎,メニエル病に対して本方を投与し,奏効した諸例を経験した。本方を処方する際には『皇漢医学』に記載されているように桂枝加芍薬湯と真武湯あるいは苓桂朮甘湯の方意を持つことを念頭に置くことが重要であり,様々な疾患に対して応用が可能であると考えられた。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 60; no. 4; pp. 465 - 469
Main Authors 関矢, 信康, 笠原, 裕司, 地野, 充時, 並木, 隆雄, 平崎, 能郎, 来村, 昌紀, 小川, 恵子, 橋本, すみれ, 奥見, 裕邦, 木俣, 有美子, 島田, 博文, 寺澤, 捷年
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 2009
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Summary:桂枝加苓朮附湯は『方機』を出典とし,神経痛や関節痛を目標に使用されてきた。今回,我々はクローン病,子宮内膜症,直腸癌術後,急性胃腸炎,メニエル病に対して本方を投与し,奏効した諸例を経験した。本方を処方する際には『皇漢医学』に記載されているように桂枝加芍薬湯と真武湯あるいは苓桂朮甘湯の方意を持つことを念頭に置くことが重要であり,様々な疾患に対して応用が可能であると考えられた。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.60.465