在宅で高齢者を介護する家族のアサーティブネスと介護負担感の関連

本研究では高齢者虐待の要因である介護負担感を軽減するための支援について考察するため,在宅で高齢者を介護する家族のアサーティブネスと介護負担感の関連を明らかにすることを目的とした。A区並びにB区の訪問介護ステーション2箇所を利用し,在宅で60歳以上の高齢者を介護する家族26人を対象として質問紙調査を実施した。その結果,①介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められ,②要介護者と親子関係にある介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められ,③相談相手がいる介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められた。以上の結果から介護者のアサーティブネスを高め...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 25; no. 1; pp. 52 - 57
Main Authors 服部, 紀子, 佐々木, 晶世, 土肥, 眞奈, 森本, 雪子, 青木, 律子, 叶谷, 由佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 30.04.2016
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.25.1_52

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Summary:本研究では高齢者虐待の要因である介護負担感を軽減するための支援について考察するため,在宅で高齢者を介護する家族のアサーティブネスと介護負担感の関連を明らかにすることを目的とした。A区並びにB区の訪問介護ステーション2箇所を利用し,在宅で60歳以上の高齢者を介護する家族26人を対象として質問紙調査を実施した。その結果,①介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められ,②要介護者と親子関係にある介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められ,③相談相手がいる介護者のアサーティブネスと介護負担感に有意な負の相関が認められた。以上の結果から介護者のアサーティブネスを高めるような支援の必要性が示唆された。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.25.1_52