重質炭化水素を含む二成分系高圧気液平衡の相関

高圧下における気液平衡関係は, 分離装置設計の基礎となる。その推算手段としてはいくつかの手法が考えられるが, pvTデータ等の蓄積の少ない重質炭化水素を対象とする場合, 定数の少ない状態方程式を用いるのも当面有効な方法と思われる。そこで, 本研究では摂動型3定数式を用い, 重質炭化水素を含む系の高圧気液平衡の相関を試みた。定数の決定には臨界定数と蒸気圧データのみを用いた。なお, 水素については蒸気圧データの代わりに過熱気体のpvTデータを用いた。得られた定数を用いて水素およびメタンといくつかの重質炭化水素との二成分系高圧気液平衡関係の相関を試みたところ, 相互作用定数を導入することで, ほぼ満...

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Published in石油学会誌 Vol. 26; no. 6; pp. 498 - 500
Main Authors 荒井, 康彦, 服部, 慶子, 文田, 雅哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 石油学会 01.11.1983
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ISSN0582-4664
DOI10.1627/jpi1958.26.498

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Summary:高圧下における気液平衡関係は, 分離装置設計の基礎となる。その推算手段としてはいくつかの手法が考えられるが, pvTデータ等の蓄積の少ない重質炭化水素を対象とする場合, 定数の少ない状態方程式を用いるのも当面有効な方法と思われる。そこで, 本研究では摂動型3定数式を用い, 重質炭化水素を含む系の高圧気液平衡の相関を試みた。定数の決定には臨界定数と蒸気圧データのみを用いた。なお, 水素については蒸気圧データの代わりに過熱気体のpvTデータを用いた。得られた定数を用いて水素およびメタンといくつかの重質炭化水素との二成分系高圧気液平衡関係の相関を試みたところ, 相互作用定数を導入することで, ほぼ満足な結果が得られた。
ISSN:0582-4664
DOI:10.1627/jpi1958.26.498