高齢女性の尋常性乾癬に対して麻黄連軺赤小豆湯が奏功した1例
患者は83歳女性。体幹と上肢にかゆみと強い発赤を伴う紅斑が出現し皮膚科を受診した。尋常性乾癬の診断でステロイド外用剤が開始されたが症状は改善しなかったため,漢方治療を希望され当センター附属病院漢方内科を受診した。強い掻痒感と患部の強い発赤を目標に麻黄連軺赤小豆湯で治療をしたところ,紅斑は徐々に改善した。尋常性乾癬等の皮膚疾患の漢方治療について若干の文献的考察を交えて報告する。...
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Published in | 日本東洋医学雑誌 Vol. 75; no. 1; pp. 53 - 58 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本東洋医学会
2024
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-4857 1882-756X |
DOI | 10.3937/kampomed.75.53 |
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Summary: | 患者は83歳女性。体幹と上肢にかゆみと強い発赤を伴う紅斑が出現し皮膚科を受診した。尋常性乾癬の診断でステロイド外用剤が開始されたが症状は改善しなかったため,漢方治療を希望され当センター附属病院漢方内科を受診した。強い掻痒感と患部の強い発赤を目標に麻黄連軺赤小豆湯で治療をしたところ,紅斑は徐々に改善した。尋常性乾癬等の皮膚疾患の漢方治療について若干の文献的考察を交えて報告する。 |
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ISSN: | 0287-4857 1882-756X |
DOI: | 10.3937/kampomed.75.53 |