固定的な取引関係が管理会計情報の共有に与える影響

本研究では固定的な取引関係と管理会計情報の共有との関連性に注目する。具体的には,固定的な取引関係の原因となる資産特殊性が,組織間での業務情報とコスト情報の共有に対して与える影響について検討する。日本企業を対象とした質問票調査を分析した結果,資産特殊性が業務情報の共有を促進する一方でコスト情報の共有を制限することや,業務情報の共有がコスト情報の共有を促進することを明らかにした。...

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Published in会計プログレス Vol. 2024; no. 25; pp. 21 - 36
Main Authors 坂口, 順也, 河合, 隆治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本会計研究学会 2024
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Summary:本研究では固定的な取引関係と管理会計情報の共有との関連性に注目する。具体的には,固定的な取引関係の原因となる資産特殊性が,組織間での業務情報とコスト情報の共有に対して与える影響について検討する。日本企業を対象とした質問票調査を分析した結果,資産特殊性が業務情報の共有を促進する一方でコスト情報の共有を制限することや,業務情報の共有がコスト情報の共有を促進することを明らかにした。
ISSN:2189-6321
2435-9947
DOI:10.34605/jaa.2024.25_21