X線吸収分光法と197Au Mössbauer分光法を組み合わせた金属酸化物担持金触媒のキャラクタリゼーション:金合金生成の確認

X線吸収分光法(XAFS)と197Au Mössbauer分光法を併用して担持金触媒(Au/MOx:M=Fe, Co, Ni, Cu)の状態分析を行った.水酸化金(III)と3d金属水酸化物の共沈物に対して空気中300℃で焼成した触媒と水素流通下300℃で焼成(水素還元)した触媒を調製した.調製した触媒に対してFe-K端,Co-K端,Ni-K端,Cu-K端とAu-L3吸収端のXAFS測定と197Au Mösbauer測定を行った.空気中で焼成した触媒は担持されたAu(III)がAu(0)へ還元されていることがわかった.水素流通下で水素還元を行った触媒は担持されたAu化学種が合金相を形成している...

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Published inX線分析の進歩 Vol. 43; pp. 293 - 302
Main Authors 横山, 拓史, 大橋, 弘範, 本間, 徹生, 川本, 大祐, 小林, 康浩, 西川, 裕昭, 石田, 玉青, 岡上, 吉広, 徳永, 信, 陰地, 宏, 濱崎, 昭行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会 31.03.2012
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ISSN0911-7806
2758-3651
DOI10.57415/xshinpo.43.0_293

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Summary:X線吸収分光法(XAFS)と197Au Mössbauer分光法を併用して担持金触媒(Au/MOx:M=Fe, Co, Ni, Cu)の状態分析を行った.水酸化金(III)と3d金属水酸化物の共沈物に対して空気中300℃で焼成した触媒と水素流通下300℃で焼成(水素還元)した触媒を調製した.調製した触媒に対してFe-K端,Co-K端,Ni-K端,Cu-K端とAu-L3吸収端のXAFS測定と197Au Mösbauer測定を行った.空気中で焼成した触媒は担持されたAu(III)がAu(0)へ還元されていることがわかった.水素流通下で水素還元を行った触媒は担持されたAu化学種が合金相を形成していることがわかった.特に197Au MössbauerスペクトルからCuの場合担持された全ての金が合金(AuCu3)になることが確認された.
ISSN:0911-7806
2758-3651
DOI:10.57415/xshinpo.43.0_293