急性陰窩性扁桃炎に対する統一判定基準について

急性陰窩性扁桃炎に対する経口抗生剤・抗菌剤の統一効果判定基準の問題点を従来の比較試験成績より指摘し, 新しい統一効果判定基準の私案を報告した. すなわち, 新しい統一効果判定基準では, 評価項目および評価方法は咽頭痛, 膿苔, 発赤とし, 重症度を (+) か (-) の2段階で評価した. 臨床効果の判定は, 評価項目の状態により著効, 有効, やや有効, 無効の4段階で判定した. さらに, 評価項目のデーターの取り扱いについては観察日の症状に基づいてその前後の症状を決定し, 臨床効果を判定した. この判定基準により経時的に臨床効果と各薬剤の評価ができると考えられる....

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 39; no. 6; pp. 1010 - 1017
Main Authors 松永, 亨, 荻野, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 1993
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.39.6_1010

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Summary:急性陰窩性扁桃炎に対する経口抗生剤・抗菌剤の統一効果判定基準の問題点を従来の比較試験成績より指摘し, 新しい統一効果判定基準の私案を報告した. すなわち, 新しい統一効果判定基準では, 評価項目および評価方法は咽頭痛, 膿苔, 発赤とし, 重症度を (+) か (-) の2段階で評価した. 臨床効果の判定は, 評価項目の状態により著効, 有効, やや有効, 無効の4段階で判定した. さらに, 評価項目のデーターの取り扱いについては観察日の症状に基づいてその前後の症状を決定し, 臨床効果を判定した. この判定基準により経時的に臨床効果と各薬剤の評価ができると考えられる.
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.39.6_1010