担癌患者における原発巣と下肢静脈血栓症の超音波検査有所見率および転移,腫瘍マーカーについての検討

担癌患者は静脈血栓塞栓症(Venous thromboembolism以下:VTE)を発症しやすいことが知られており,担癌患者の深部静脈血栓症(Deep vein thrombosis以下:DVT)は,肺塞栓症の原因となり死亡要因となりうる。担癌患者のVTE予測の研究はいくつか実施され,リスクとなりうる因子もいくつか報告されているが,腫瘍マーカーや癌の転移との関連の報告は少ない。今回われわれは,下肢深部静脈の超音波検査を実施した症例においてDVTの有無と癌の種類別のDVT有所見率,DVT発症と癌の転移との関連,腫瘍マーカーとの関連性の有無を検討した。...

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Published in脈管学 Vol. 61; no. 10; pp. 115 - 121
Main Authors 齊藤, 雪枝, 木村, 茂樹, 鈴木, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.10.2021
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Summary:担癌患者は静脈血栓塞栓症(Venous thromboembolism以下:VTE)を発症しやすいことが知られており,担癌患者の深部静脈血栓症(Deep vein thrombosis以下:DVT)は,肺塞栓症の原因となり死亡要因となりうる。担癌患者のVTE予測の研究はいくつか実施され,リスクとなりうる因子もいくつか報告されているが,腫瘍マーカーや癌の転移との関連の報告は少ない。今回われわれは,下肢深部静脈の超音波検査を実施した症例においてDVTの有無と癌の種類別のDVT有所見率,DVT発症と癌の転移との関連,腫瘍マーカーとの関連性の有無を検討した。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.21-00016