2022年度診療報酬改定における早期離床・リハビリテーション加算のアンケート調査

2022年度診療報酬改定にて早期離床・リハビリテーション(リハ)加算(早期離床加算)の対象病床が拡大されたため,現状および問題点を把握する目的でアンケート調査を実施した.【方法】日本集中治療教育研究会リハ部会で協議し31問の設問を設定,Google Formsにてアンケート作成し,メーリングリスト等を通じ2023年8月の2週間実施.【結果】全回答122件,改定後に算定可能な病床を有する108施設のうち53.7%の施設が新たな病床で算定を開始していた.本調査時の早期離床加算算定状況はICU 76.5%,EICU 40.5%,SCU 8.3%,PICU 7.1%,HCU 36.1%.算定を開始した...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 33; no. 1-3; pp. 112 - 117
Main Authors 小幡, 賢吾, 横山, 仁志, 児島, 範明, 高橋, 正浩, 藤田, 雅子, 松嶋, 真哉, 倉田, 和範, 本庄, 智代, 松尾, 知洋, 森脇, 元希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 22.11.2024
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.23-20

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Summary:2022年度診療報酬改定にて早期離床・リハビリテーション(リハ)加算(早期離床加算)の対象病床が拡大されたため,現状および問題点を把握する目的でアンケート調査を実施した.【方法】日本集中治療教育研究会リハ部会で協議し31問の設問を設定,Google Formsにてアンケート作成し,メーリングリスト等を通じ2023年8月の2週間実施.【結果】全回答122件,改定後に算定可能な病床を有する108施設のうち53.7%の施設が新たな病床で算定を開始していた.本調査時の早期離床加算算定状況はICU 76.5%,EICU 40.5%,SCU 8.3%,PICU 7.1%,HCU 36.1%.算定を開始した施設の65.5%で多職種連携が改善したものの,93.1%で業務量が増加したと回答.68.9%が「加算点数の増大」を要望していた.【結論】早期離床加算の算定開始に伴い一定の効果が認められた一方,業務量の軽減や,加算点数の増大が今後の課題と考えられた.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.23-20