くも膜下出血との鑑別において頭部CTで上位頸椎を確認することで診断に至ったcrowned dens syndromeの3例

Crowned dens syndrome (CDS) は, 軸椎歯突起周囲へピロリン酸カルシウムまたはカルシウムヒドロキシアパタイトが沈着することで生じる関節炎である。発熱・頸部痛・炎症反応を認める疾患であり, 頸部CT画像において軸椎歯突起周囲に石灰化病変を合併するのが特徴であるが, 発熱を伴わないCDSの場合, くも膜下出血との鑑別を早期に行うことが必要である。今回われわれは, 画像検査により診断に至った3例について, 文献的考察を含めて報告する。...

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Published in日本救急医学会関東地方会雑誌 Vol. 43; no. 4; pp. 212 - 215
Main Authors 栗原, 貫, 北薗, 雅敏, 佐藤, 秀貴, 桒本, 健太郎, 田中, 智秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本救急医学会関東地方会 28.12.2022
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ISSN0287-301X
2434-2580
DOI10.24697/jaamkanto.43.4_212

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Summary:Crowned dens syndrome (CDS) は, 軸椎歯突起周囲へピロリン酸カルシウムまたはカルシウムヒドロキシアパタイトが沈着することで生じる関節炎である。発熱・頸部痛・炎症反応を認める疾患であり, 頸部CT画像において軸椎歯突起周囲に石灰化病変を合併するのが特徴であるが, 発熱を伴わないCDSの場合, くも膜下出血との鑑別を早期に行うことが必要である。今回われわれは, 画像検査により診断に至った3例について, 文献的考察を含めて報告する。
ISSN:0287-301X
2434-2580
DOI:10.24697/jaamkanto.43.4_212