看護師が行うECクランプ法によるマスク換気時のマスクフィット圧力分布の傾向

看護師が行うECクランプ法によるマスク換気時のマスクフィットの特徴を明らかにし, エアリークの発生要因とその改善策を示すことを目的とした。救命救急センター常勤看護師20名全員の下顎部のカバー率は高かったが鼻部のカバー率は低かった。各対象者の最大換気量とマスク保持反対側の頰部・口角部・口角部上部のカバー率には正の相関が認められ, とくに最大換気量とマスク保持反対側の頰部に強い相関が認められた。本研究の結果, マスク換気時に十分な換気量を得るためにはマスク保持反対側の頰部・口角部を確実に押さえることが重要であることが示唆された。...

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Published in日本救急医学会関東地方会雑誌 Vol. 44; no. 4; pp. 310 - 316
Main Authors 瀧川, 彩夏, 大澤, 翔, 福田, 真佑, 赤瀬, 智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本救急医学会関東地方会 28.12.2023
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Summary:看護師が行うECクランプ法によるマスク換気時のマスクフィットの特徴を明らかにし, エアリークの発生要因とその改善策を示すことを目的とした。救命救急センター常勤看護師20名全員の下顎部のカバー率は高かったが鼻部のカバー率は低かった。各対象者の最大換気量とマスク保持反対側の頰部・口角部・口角部上部のカバー率には正の相関が認められ, とくに最大換気量とマスク保持反対側の頰部に強い相関が認められた。本研究の結果, マスク換気時に十分な換気量を得るためにはマスク保持反対側の頰部・口角部を確実に押さえることが重要であることが示唆された。
ISSN:0287-301X
2434-2580
DOI:10.24697/jaamkanto.44.4_310