外来通院で放射線療法を受けるがん患者が実践すべきセルフケア

本研究は、外来通院で放射線療法を受けるがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアを明らかにすることを目的とした。最初に、文献検討と認定看護師への質問紙調査から48項目の実践すべきセルフケア原案を作成した。次に、がん看護専門看護師3名、がん放射線療法看護認定看護師3名の計6名による修正デルファイ法で内容的妥当性を検討した。検討の手順は、質問紙による1回目の調査、対面の会議、質問紙による2回目の調査とした。その結果、外来で放射線治療を受けているがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアとして、I-CVI 0.78以上の合意基準を満たす44項目が抽出された。治療選択時7項目、意思決定から初回...

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Published in日本放射線看護学会誌 Vol. 12; no. 1; pp. 3 - 12
Main Author 日浅, 友裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本放射線看護学会 30.06.2024
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Summary:本研究は、外来通院で放射線療法を受けるがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアを明らかにすることを目的とした。最初に、文献検討と認定看護師への質問紙調査から48項目の実践すべきセルフケア原案を作成した。次に、がん看護専門看護師3名、がん放射線療法看護認定看護師3名の計6名による修正デルファイ法で内容的妥当性を検討した。検討の手順は、質問紙による1回目の調査、対面の会議、質問紙による2回目の調査とした。その結果、外来で放射線治療を受けているがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアとして、I-CVI 0.78以上の合意基準を満たす44項目が抽出された。治療選択時7項目、意思決定から初回照射10項目、治療期間中20項目、治療後7項目の44のセルフケアであった。これらはセルフケアを支援する看護の指標として活用でき、患者のセルフケアを高める一助となる。
ISSN:2187-6460
2433-5649
DOI:10.24680/rnsj.RJ-12007