放射性廃棄物処分施設への中国産ベントナイトの利用可能性について

放射性廃棄物処分施設においては,緩衝材としてベントナイトの利用が検討されており,今後の放射性廃棄物処分事業を進めるにあたり,長期的に安定した供給が必要と考えられる.一方,ベントナイト需要の増大に伴い,国内産ベントナイトの供給不足,品質の変化,価格の上昇等が発生した場合には,放射性廃棄物処分事業に対して,大きな影響を及ぼすことが懸念される.本報告は,放射性廃棄物処分事業におけるベントナイトの長期的に安定した供給量を確保することを念頭に置き,海外のベントナイトの産出状況や我が国のベントナイト輸入状況を概観するとともに,我が国に地理的に近い中国のベントナイトについて調査した結果を取りまとめたものであ...

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Published in原子力バックエンド研究 Vol. 18; no. 2; pp. 63 - 70
Main Authors 関根, 一郎, 雨宮, 清, 寺田, 賢二, 伊藤, 雅和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会 2011
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ISSN1884-7579
1884-7579
DOI10.3327/jnuce.18.63

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Summary:放射性廃棄物処分施設においては,緩衝材としてベントナイトの利用が検討されており,今後の放射性廃棄物処分事業を進めるにあたり,長期的に安定した供給が必要と考えられる.一方,ベントナイト需要の増大に伴い,国内産ベントナイトの供給不足,品質の変化,価格の上昇等が発生した場合には,放射性廃棄物処分事業に対して,大きな影響を及ぼすことが懸念される.本報告は,放射性廃棄物処分事業におけるベントナイトの長期的に安定した供給量を確保することを念頭に置き,海外のベントナイトの産出状況や我が国のベントナイト輸入状況を概観するとともに,我が国に地理的に近い中国のベントナイトについて調査した結果を取りまとめたものである.また,海外のベントナイトの試験方法の調査を実施したほか,中国,日本,米国産ベントナイトの物性比較を行い,ベントナイトの種類ごとの傾向を調べた.最後に,放射性廃棄物処分施設へ海外のベントナイトを利用するための今後の課題を示した.
ISSN:1884-7579
1884-7579
DOI:10.3327/jnuce.18.63