1950年代から60年代における幼年教育の探究—日本教職員組合教育研究全国集会を中心に

本稿は1950年代から60年代の「幼年教育」の探究の過程を記述した。日本教職員組合の教育研究全国集会における幼年教育部会の成立と展開の過程を、講師の主張および各都道府県の報告書における教師の語りに即して検討している。幼年教育の理念が就学前教育と低学年教育を包摂する新たな教育の創出を企図していたこと、その試みが就学前教育と小学校教育のアンバランスな関係によって困難を抱えたことを示した。...

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Published in教育学研究 Vol. 81; no. 4; pp. 423 - 435
Main Author 浅井, 幸子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育学会 2014
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Summary:本稿は1950年代から60年代の「幼年教育」の探究の過程を記述した。日本教職員組合の教育研究全国集会における幼年教育部会の成立と展開の過程を、講師の主張および各都道府県の報告書における教師の語りに即して検討している。幼年教育の理念が就学前教育と低学年教育を包摂する新たな教育の創出を企図していたこと、その試みが就学前教育と小学校教育のアンバランスな関係によって困難を抱えたことを示した。
ISSN:0387-3161
2187-5278
DOI:10.11555/kyoiku.81.4_423