新しく開発した家庭用磁気刺激装置の肩こりに対する効果

「はじめに」磁気刺激は細胞の活性化や再生をもたらす可能性があり, 難治性疾患に対する治療応用が期待されている. 今までに, 気分障害・慢性疼痛13), あるいは骨折3)に効果があることが報告されている. 磁気刺激は一般に, プローブ(コイル)より発生する磁場により, 患部の血行を改善するほか, 細胞を活性化する作用などが示唆されている15,16). われわれは低エネルギーの交番磁気刺激装置(Angel Touch(R))を開発した. 今までに, 培養ニューロンやアストロサイトの磁気照射によって, 細胞内Ca2+流入や神経成長因子(nerve growth factor: NGF)・脳由来神経栄...

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Published inPAIN RESEARCH Vol. 26; no. 4; pp. 215 - 221
Main Authors 西, 光晴, 岸下, 裕輔, 石川, 敏三, 澄川, 泰弘, 安田, 聖子, 石川, 浩三, 佐々木, 宏典, 吉田, 充広, 山本, 悟, 井田, 唯香, 掛田, 崇寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本疼痛学会 10.12.2011
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ISSN0915-8588
2187-4697
DOI10.11154/pain.26.215

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Summary:「はじめに」磁気刺激は細胞の活性化や再生をもたらす可能性があり, 難治性疾患に対する治療応用が期待されている. 今までに, 気分障害・慢性疼痛13), あるいは骨折3)に効果があることが報告されている. 磁気刺激は一般に, プローブ(コイル)より発生する磁場により, 患部の血行を改善するほか, 細胞を活性化する作用などが示唆されている15,16). われわれは低エネルギーの交番磁気刺激装置(Angel Touch(R))を開発した. 今までに, 培養ニューロンやアストロサイトの磁気照射によって, 細胞内Ca2+流入や神経成長因子(nerve growth factor: NGF)・脳由来神経栄養因子(brain derived neurotrophic factor: BDNF)mRNAの増加が起きること(Nishi, 未発表), またラット慢性痛を緩和しその作用には, 脊髄シナプス伝達変調の抑止や, 脳由来下行性抑制系の活性化の関与を報告してきた8). しかし, ヒトにおける鎮痛効果は未だ明らかでない.
ISSN:0915-8588
2187-4697
DOI:10.11154/pain.26.215