変形性股関節症と脊椎骨盤アライメントについて 片側例と両側例の比較
【目的】片側変形性股関節症(片側OA)と両側変形性股関節症(両側OA)の脊椎骨盤アライメントについて検討した.【対象】当院で行った初回人工股関節全置換術41例41股を対象とした.(片側OA群31股,両側OA群10股)【方法】術前単純X線像から脚長差,脊椎骨盤アライメントについて検討した.【結果】片側OA群と両側OA群の脚長差は平均13.0mm,3.4mmで有意差を認めた(p<0.05).冠状面骨盤傾斜を25/41例(61%)に認めた.冠状面骨盤傾斜角は両群間で有意差を認めなかった.片側OA群の冠状面骨盤傾斜は患側下降が15例(83%),健側下降が3例(17%)であった.CE角,Sharp角,腰...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 3; pp. 448 - 451 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2023
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Summary: | 【目的】片側変形性股関節症(片側OA)と両側変形性股関節症(両側OA)の脊椎骨盤アライメントについて検討した.【対象】当院で行った初回人工股関節全置換術41例41股を対象とした.(片側OA群31股,両側OA群10股)【方法】術前単純X線像から脚長差,脊椎骨盤アライメントについて検討した.【結果】片側OA群と両側OA群の脚長差は平均13.0mm,3.4mmで有意差を認めた(p<0.05).冠状面骨盤傾斜を25/41例(61%)に認めた.冠状面骨盤傾斜角は両群間で有意差を認めなかった.片側OA群の冠状面骨盤傾斜は患側下降が15例(83%),健側下降が3例(17%)であった.CE角,Sharp角,腰椎Cobb角,SS,PI,PT,LL,TK5−12,SVAはいずれも両群間で有意差は認めなかった.【考察】片側OA群では両側OA群より脚長差が大きかったが,両群間で脊椎骨盤アライメントの差はなかった. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.72.448 |