一般市民用の小児患者を対象とした症状判断と重症度に応じた救急医療サービス提示アプリケーションの開発

【背景】子供の急病や外傷の際に,保護者は直ちに病院を受診すべきか,救急車を呼ぶべきかの判断に悩み,その結果119番通報を行うことも多い.われわれは保護者が子供の症状の緊急度を判断でき,さらに必要なサービスを提供するモバイルアプリケーションの開発を行ったので報告する.【方法】本モバイルアプリケーションでは,アプリに表示された症状を選択し,該当する症候を選択すると緊急度をアプリが判断する.判断結果に応じて119番通報や医療機関の情報提供等のサービスを提供する.本モバイルアプリケーションは2015年9月から運用を開始した.【結果】2016年12月末時点で7,780回ダウンロードされ,のべ11,560...

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Published in医療情報学 Vol. 37; no. 6; pp. 269 - 276
Main Authors 片山, 祐介, 林田, 純人, 溝端, 康光, 嶋津, 岳士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 2017
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Summary:【背景】子供の急病や外傷の際に,保護者は直ちに病院を受診すべきか,救急車を呼ぶべきかの判断に悩み,その結果119番通報を行うことも多い.われわれは保護者が子供の症状の緊急度を判断でき,さらに必要なサービスを提供するモバイルアプリケーションの開発を行ったので報告する.【方法】本モバイルアプリケーションでは,アプリに表示された症状を選択し,該当する症候を選択すると緊急度をアプリが判断する.判断結果に応じて119番通報や医療機関の情報提供等のサービスを提供する.本モバイルアプリケーションは2015年9月から運用を開始した.【結果】2016年12月末時点で7,780回ダウンロードされ,のべ11,560回利用され,119番通報等のサービスを提供したのは4,979回であった.【考察】今後はモバイルアプリケーションの利用データを解析し,医学的アルゴリズムの精度の向上などさらなる研究を進めていきたい.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.37.269