術後23年に生じた腋窩—腋窩動脈自家静脈バイパスグラフト仮性動脈瘤の1例
症例は47歳,男性。19歳時,大伏在静脈グラフトを用いた右腋窩—左腋窩動脈バイパス術を施行した。43歳時に吻合部の仮性動脈瘤と診断され,他院で右鎖骨下動脈から腋窩動脈にかけてcovered stentが留置されたが,その後瘤は最大8 cmまで増大を認めたため,仮性瘤除去術を行った。術中所見では吻合部から約15 mm末梢のグラフト壁に裂孔を認めた。裂孔中枢側でグラフト断端を閉鎖し,良好な結果を得た。...
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Published in | 脈管学 Vol. 56; no. 7; pp. 93 - 97 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.15-00042 |
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Summary: | 症例は47歳,男性。19歳時,大伏在静脈グラフトを用いた右腋窩—左腋窩動脈バイパス術を施行した。43歳時に吻合部の仮性動脈瘤と診断され,他院で右鎖骨下動脈から腋窩動脈にかけてcovered stentが留置されたが,その後瘤は最大8 cmまで増大を認めたため,仮性瘤除去術を行った。術中所見では吻合部から約15 mm末梢のグラフト壁に裂孔を認めた。裂孔中枢側でグラフト断端を閉鎖し,良好な結果を得た。 |
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ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.15-00042 |