右腋窩動脈送血開始後に左総頸動脈血流が消失し大腿動脈送血に切り替え手術を完遂し得たStanford A型急性大動脈解離の1例

症例は40歳代の男性。Stanford A型急性大動脈解離の手術時に右腋窩動脈からの送血を開始したところ左総頸動脈血流の消失を認めた。腋窩動脈送血を中止し左大腿動脈からの送血のみとすることにより左総頸動脈血流の改善をみた。神経学的後遺症なく回復し退院となった。急性大動脈解離手術時に灌流障害が発生した際のトラブルシューティングの1例としてここに報告する。...

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Published in脈管学 Vol. 61; no. 7; pp. 57 - 61
Main Authors 立石, 烈, 角, 康平, 中原, 嘉則, 塩屋, 雅人, 金村, 賦之, 月岡, 祐介, 大西, 遼
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.07.2021
Subjects
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.21-00007

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Summary:症例は40歳代の男性。Stanford A型急性大動脈解離の手術時に右腋窩動脈からの送血を開始したところ左総頸動脈血流の消失を認めた。腋窩動脈送血を中止し左大腿動脈からの送血のみとすることにより左総頸動脈血流の改善をみた。神経学的後遺症なく回復し退院となった。急性大動脈解離手術時に灌流障害が発生した際のトラブルシューティングの1例としてここに報告する。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.21-00007