特発性肋間動脈仮性瘤の1 治験例

症例は84歳女性。突然の背部痛のため他院に救急搬送された。単純CTで後縦隔血腫がみられ,造影CTにて右肋間動脈からの出血が疑われ,加療目的で当院へ搬送された。診断,止血目的の緊急血管造影を施行した。肋間動脈近位部に仮性瘤が描出されたためコイル塞栓を施行し止血に成功した。術後経過は良好で,術後14日目に退院となった。本症例から肋間動脈中枢側の仮性瘤に対して血管内治療は低侵襲で有効な治療法となりうると考えられた。...

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Published in脈管学 Vol. 54; no. 6; pp. 83 - 86
Main Authors 平林, 葉子, 猶本, 良夫, 森田, 一郎, 磯田, 竜太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 2014
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.14-00004

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Summary:症例は84歳女性。突然の背部痛のため他院に救急搬送された。単純CTで後縦隔血腫がみられ,造影CTにて右肋間動脈からの出血が疑われ,加療目的で当院へ搬送された。診断,止血目的の緊急血管造影を施行した。肋間動脈近位部に仮性瘤が描出されたためコイル塞栓を施行し止血に成功した。術後経過は良好で,術後14日目に退院となった。本症例から肋間動脈中枢側の仮性瘤に対して血管内治療は低侵襲で有効な治療法となりうると考えられた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.14-00004