Stanford B型大動脈解離に対する薬物療法について
Stanford B型大動脈解離に対する薬物療法には血圧・心拍数コントロール,鎮痛などが含まれ,その目的は解離の進展阻止と大動脈破裂の予防である。初期には調節性に優れる静注カルシウム拮抗剤や,β遮断薬の静注が有用である。急性期にはこれらの薬を早期に内服や貼付薬に移行させ安定を図る。慢性期にはむしろ低血圧や徐脈に注意する必要がある。大動脈壁ストレス軽減に最も有効な薬剤はβ遮断薬であり十分量の使用が望まれる。...
Saved in:
Published in | 脈管学 Vol. 57; no. 3; pp. 29 - 31 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
10.03.2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.16-00029 |
Cover
Summary: | Stanford B型大動脈解離に対する薬物療法には血圧・心拍数コントロール,鎮痛などが含まれ,その目的は解離の進展阻止と大動脈破裂の予防である。初期には調節性に優れる静注カルシウム拮抗剤や,β遮断薬の静注が有用である。急性期にはこれらの薬を早期に内服や貼付薬に移行させ安定を図る。慢性期にはむしろ低血圧や徐脈に注意する必要がある。大動脈壁ストレス軽減に最も有効な薬剤はβ遮断薬であり十分量の使用が望まれる。 |
---|---|
ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.16-00029 |