自家大伏在静脈による大腿ループシャントを作成したダリエー病の1例

症例は60歳男性。右前腕ループシャントの感染で入院。感染が落ち着いた時点で新たに内シャントを作成した。右上肢は感染のリスクがあり,左上肢は上腕動脈が閉塞していた。ダリエー病のため体幹,腋窩,上腕には皮疹が多発しており,比較的皮疹の少ない大腿部で自家大伏在静脈を使用してループシャントを作成した。経過中,血管内治療を必要としたが,術後14カ月目に死亡するまで順調に透析を行うことができた。...

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Published in脈管学 Vol. 57; no. 2; pp. 5 - 7
Main Authors 佐藤, 健一郎, 小日向, 聡行, 玉井, 宏一, 白杉, 岳洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.02.2017
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Summary:症例は60歳男性。右前腕ループシャントの感染で入院。感染が落ち着いた時点で新たに内シャントを作成した。右上肢は感染のリスクがあり,左上肢は上腕動脈が閉塞していた。ダリエー病のため体幹,腋窩,上腕には皮疹が多発しており,比較的皮疹の少ない大腿部で自家大伏在静脈を使用してループシャントを作成した。経過中,血管内治療を必要としたが,術後14カ月目に死亡するまで順調に透析を行うことができた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.16-00020