ピーナッツ気管支異物例におけるMRIの有用性

一般に気管支異物の診断は, 詳細な病歴の問診, X線学的診断および理学的所見などによつて行われるが, 小児に多くみられるピーナッツ異物症は, ピーナッツがX線透過性であること, また典型的な気道異物の症状を呈さないこともあり, 診断が必ずしも容易でない例が少なくない. 近年MRIなどの画像診断が種々の領域で利用されるようになり, 気道異物の診断にもMRIを用いた報告例がみられている. 今回われわれはピーナッツ気管支異物の診断にMRIが有用であつた症例を経験したので報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in耳鼻と臨床 Vol. 44; no. 2; pp. 163 - 167
Main Authors 南, 詔子, 金田, 裕治, 千葉, 隆史, 村井, 和夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.03.1998
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.44.2_163

Cover

More Information
Summary:一般に気管支異物の診断は, 詳細な病歴の問診, X線学的診断および理学的所見などによつて行われるが, 小児に多くみられるピーナッツ異物症は, ピーナッツがX線透過性であること, また典型的な気道異物の症状を呈さないこともあり, 診断が必ずしも容易でない例が少なくない. 近年MRIなどの画像診断が種々の領域で利用されるようになり, 気道異物の診断にもMRIを用いた報告例がみられている. 今回われわれはピーナッツ気管支異物の診断にMRIが有用であつた症例を経験したので報告する.
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.44.2_163