下大静脈フィルター回収困難症例に対して外科的に回収し得た症例
症例は66歳,男性。左下肢腫脹のため他院を受診。造影CTで左腸骨–大腿静脈型血栓を認め,下大静脈フィルター(以下フィルター)が挿入された。血栓消失後カテーテル的なフィルター回収が試みられたが,下大静脈穿孔が疑われたため,当院搬送となり外科的に回収した。フィルターでは,回収が勧められており,外科的対応が必要となる例も存在する。安全な回収のためにはフィルターの構造の把握と透視下の対応が肝要と考えられた。...
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Published in | 脈管学 Vol. 60; no. 5; pp. 75 - 78 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
10.05.2020
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.20-00001 |
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Summary: | 症例は66歳,男性。左下肢腫脹のため他院を受診。造影CTで左腸骨–大腿静脈型血栓を認め,下大静脈フィルター(以下フィルター)が挿入された。血栓消失後カテーテル的なフィルター回収が試みられたが,下大静脈穿孔が疑われたため,当院搬送となり外科的に回収した。フィルターでは,回収が勧められており,外科的対応が必要となる例も存在する。安全な回収のためにはフィルターの構造の把握と透視下の対応が肝要と考えられた。 |
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ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.20-00001 |