鏡視下手術における5-mmポートからの癒着防止材セプラフィルム®挿入法 double moist roll technique

【背景】腹腔鏡下手術においてはセプラフィルム®の腹腔内への挿入,貼付が困難とされている.我々の行っている手技(double moist roll technique)を使えば12-mmポートからでさえ困難とされている挿入,貼付が特殊な道具を使用せずに5-mmポートからできるため,その手技について報告する.【方法】①セプラフィルム®クォーターパックを直角三角形に2分割する.②湿ったガーゼ上で各々を適度に湿らせる.③この2枚を重ね,鋭角を腸鉗子で把持し,鉗子に巻き付ける.④トロッカーの水分をよく拭き,挿入する.【結果】セプラフィルム®は復元力で自動的に展開するので,貼付したいところに運び貼付するこ...

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Published in関西医科大学雑誌 Vol. 69; pp. 31 - 35
Main Authors 徳原, 克治, 柳田, 英佐, 山田, 正法, 肱川, 健, 吉岡, 和彦, 北出, 浩章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 関西医科大学医学会 2018
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ISSN0022-8400
2185-3851
DOI10.5361/jkmu.69.31

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Summary:【背景】腹腔鏡下手術においてはセプラフィルム®の腹腔内への挿入,貼付が困難とされている.我々の行っている手技(double moist roll technique)を使えば12-mmポートからでさえ困難とされている挿入,貼付が特殊な道具を使用せずに5-mmポートからできるため,その手技について報告する.【方法】①セプラフィルム®クォーターパックを直角三角形に2分割する.②湿ったガーゼ上で各々を適度に湿らせる.③この2枚を重ね,鋭角を腸鉗子で把持し,鉗子に巻き付ける.④トロッカーの水分をよく拭き,挿入する.【結果】セプラフィルム®は復元力で自動的に展開するので,貼付したいところに運び貼付することが可能であった.
ISSN:0022-8400
2185-3851
DOI:10.5361/jkmu.69.31