堆肥原料となる剪定枝の樹種が堆肥化特性に及ぼす影響

樹種の異なる9種類の剪定枝を粉砕し,微生物源としての堆肥を添加して14週間培養 (堆肥化) して,化学的・生物的性質の経時変化を調査した。C/N比は堆肥化開始時には40~60であり,堆肥化終了時には広葉樹で約25,針葉樹で30~45になった。堆肥化期間中の微生物活性は樹種によって堆肥化中に(1) 増加し減少する,(2) 増加し続ける,(3) 変化しない,の3とおりに変化した。糸状菌数は樹種によって(1) 1回だけ増加し,減少する,(2) 複数回の増減を繰り返す,(3) 培養開始後低下し続ける,の3とおりに変化した。放線菌数と一般細菌数は樹種にかかわらず堆肥化期間中に増加した後,減少した。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本緑化工学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 235 - 238
Main Authors 高橋, 輝昌, 西尾, 太寿, 石井, 匡志, 荻野, 淳司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 2015
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:樹種の異なる9種類の剪定枝を粉砕し,微生物源としての堆肥を添加して14週間培養 (堆肥化) して,化学的・生物的性質の経時変化を調査した。C/N比は堆肥化開始時には40~60であり,堆肥化終了時には広葉樹で約25,針葉樹で30~45になった。堆肥化期間中の微生物活性は樹種によって堆肥化中に(1) 増加し減少する,(2) 増加し続ける,(3) 変化しない,の3とおりに変化した。糸状菌数は樹種によって(1) 1回だけ増加し,減少する,(2) 複数回の増減を繰り返す,(3) 培養開始後低下し続ける,の3とおりに変化した。放線菌数と一般細菌数は樹種にかかわらず堆肥化期間中に増加した後,減少した。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.41.235