生物多様性に配慮した畦畔植生の管理・修復に向けたガイド種の選定試案

水田畦畔において住民に認知され易く,かつ管理目標植生を指標・誘導する種群としてガイド種を想定し,その選出を試みた。調査は,まず在来種・多年草・畦畔が潜在的な生育地といった属性を用い文献より候補を抽出した。次に水田周りの植生等の研究を行っている研究者 6名へのアンケートにより,1) 中畦の管理・環境条件下で生育可能,2) 花等で住民が認知し易い,3) 誤判別の恐れが少ない,4) 良質な中畦植生で生育が期待される種を聞いた。その結果,ワレモコウ,ツリガネニンジン,ウツボグサ,オドリコソウ,コウヤワラビ,ツルボの 6種が非常に良好な畦畔植生のガイド種として抽出された。...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 269 - 272
Main Authors 大澤, 啓志, 嶺田, 拓也, 楠本, 良延, 大久保, 悟, 山田, 晋, 北川, 淑子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 2014
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Summary:水田畦畔において住民に認知され易く,かつ管理目標植生を指標・誘導する種群としてガイド種を想定し,その選出を試みた。調査は,まず在来種・多年草・畦畔が潜在的な生育地といった属性を用い文献より候補を抽出した。次に水田周りの植生等の研究を行っている研究者 6名へのアンケートにより,1) 中畦の管理・環境条件下で生育可能,2) 花等で住民が認知し易い,3) 誤判別の恐れが少ない,4) 良質な中畦植生で生育が期待される種を聞いた。その結果,ワレモコウ,ツリガネニンジン,ウツボグサ,オドリコソウ,コウヤワラビ,ツルボの 6種が非常に良好な畦畔植生のガイド種として抽出された。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.40.269