野洲川松林における3次元点群計測を活用したマツ類個体の形状寸法計測

琵琶湖南東岸に分布する松林(約13 ha)は,樹木の密生化に伴い計画的な密度調整が必要となり実行計画を策定したが,マツ類の位置図が整理されておらず,具体的な密生状況の把握が困難であった。このため,マツ類の個体ごとの位置等の情報についてUAV等を活用した3次元レーザ計測により樹木位置・樹高・幹直径 の計測を行い,約6,000本のマツ類の個体情報を取得してGISデータベースを作成した。これにより密度管理対象木の迅速な現地特定の他,密度管理作業の効率的な進捗管理を図った。人工林以外の樹林を対象とした点群データからの樹木寸法計測事例は少ないため,代表区画にて取得したデータの現地検証を行い,精度検証と検...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 49; no. 1; pp. 145 - 148
Main Authors 青柳, 一翼, 矢嶋, 準, 森岡, 千恵, 瀬口, 栄作, 中嶋, 聡, 中尾, 浩康, 加藤, 薫, 杉山, 智治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2023
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Summary:琵琶湖南東岸に分布する松林(約13 ha)は,樹木の密生化に伴い計画的な密度調整が必要となり実行計画を策定したが,マツ類の位置図が整理されておらず,具体的な密生状況の把握が困難であった。このため,マツ類の個体ごとの位置等の情報についてUAV等を活用した3次元レーザ計測により樹木位置・樹高・幹直径 の計測を行い,約6,000本のマツ類の個体情報を取得してGISデータベースを作成した。これにより密度管理対象木の迅速な現地特定の他,密度管理作業の効率的な進捗管理を図った。人工林以外の樹林を対象とした点群データからの樹木寸法計測事例は少ないため,代表区画にて取得したデータの現地検証を行い,精度検証と検出誤差を精査し,95.6%の検出率を得た。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.49.145