韓国の高速道路のり面における緑化工法の適用に関する研究

韓国の高速道路のり面の緑化工法として主に導入されている6種類の工法を対象に, 花崗岩地帯の切取のり面での適用性を検討するため現地実験を行った。その結果, 播種種子の生育状態面では種子マット工と種子播種+わらマルチング工は不良, 人工土壌A工, 人工土壌B工, 自然表土工および現地資源活用工は良好であった。また,切取のり面の侵食量面では処理区の中で種子マット工以外の施工区はのり面の表面の状態が変形するほどの侵食は認められず, のり面の物理的な安定にはそれほど影響を及ぼしてないことが判明した。今後は合理的な対策を提示するため, 各工法における植生遷移等のモニタリングによる基礎資料の収集を持続的に行...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 33; no. 1; pp. 223 - 226
Main Authors 全, 槿雨, 廉, 圭眞, 全, 起成, 江崎, 次夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 2007
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Summary:韓国の高速道路のり面の緑化工法として主に導入されている6種類の工法を対象に, 花崗岩地帯の切取のり面での適用性を検討するため現地実験を行った。その結果, 播種種子の生育状態面では種子マット工と種子播種+わらマルチング工は不良, 人工土壌A工, 人工土壌B工, 自然表土工および現地資源活用工は良好であった。また,切取のり面の侵食量面では処理区の中で種子マット工以外の施工区はのり面の表面の状態が変形するほどの侵食は認められず, のり面の物理的な安定にはそれほど影響を及ぼしてないことが判明した。今後は合理的な対策を提示するため, 各工法における植生遷移等のモニタリングによる基礎資料の収集を持続的に行う予定である。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.33.223