杭頭に接合部を設けた降伏機構分離型鉄筋コンクリート造杭の開発

基礎梁および杭の合理化のため杭頭とパイルキャップとの間に断面形状が円形となる接合部を設けかつその部分でエネルギー吸収を図った損傷軽減機構を有する鉄筋コンクリート造杭(以下,降伏機構分離型鉄筋コンクリート造杭)について報告する。杭頭部のヒンジ領域において,コンクリートの損傷を軽減するため主筋の付着を切り,曲げモーメントとせん断力に抵抗するために補助主筋を配した。また,杭頭の抵抗モーメントを低減するため,杭頭とパイルキャップとの間に面積が杭軸部の1/2となるような接合部を設けた。本研究では降伏機構分離型鉄筋コンクリート造杭の高軸力下における構造性能を検討するため,静的加力実験を行った。実験結果から...

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Published inコンクリート工学論文集 Vol. 22; no. 1; pp. 1_23 - 1_31
Main Authors 平石, 久廣, 南谷, 知輝, 平岡, 太一, 藤原, 章弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2011
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Summary:基礎梁および杭の合理化のため杭頭とパイルキャップとの間に断面形状が円形となる接合部を設けかつその部分でエネルギー吸収を図った損傷軽減機構を有する鉄筋コンクリート造杭(以下,降伏機構分離型鉄筋コンクリート造杭)について報告する。杭頭部のヒンジ領域において,コンクリートの損傷を軽減するため主筋の付着を切り,曲げモーメントとせん断力に抵抗するために補助主筋を配した。また,杭頭の抵抗モーメントを低減するため,杭頭とパイルキャップとの間に面積が杭軸部の1/2となるような接合部を設けた。本研究では降伏機構分離型鉄筋コンクリート造杭の高軸力下における構造性能を検討するため,静的加力実験を行った。実験結果から高軸力下においてもすぐれた構造性能を有することを示した。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.22.1_23