タケ及びくらげチップを活用した土壌改良材の施用効果

全国各地でタケの繁殖が問題となっている。そのタケ資源の有効活用をはかるために,タケチップに森林土壌,シイタケの廃ほだ,シイタケ等の廃菌床,木炭及びくらげチップを混合したタケチップ土壌改良材を製造した。このタケチップ土壌改良材の有効性を検討するために,アラカシ,コナラ及びマテバシイの緑化用樹種と,クヌギ並びにヒノキの造林用樹種を用いて施用実験を行った。その結果,施用区の地上部長,根元直径,根長,地上部及び地下部乾物重量並びにT/R率などが無施用区に対して,t検定の結果,有意な差を示し,その有効性が実証された。今後,タケ資源の有効活用や周辺環境に対する負荷の少ない緑化用資材としての活用が期待される...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 227 - 230
Main Authors 河野, 修一, 江崎, 次夫, 稲本, 亮平, 松本, 淳一, 土居, 幹治, 金, 錫宇, 全, 槿雨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 2015
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Summary:全国各地でタケの繁殖が問題となっている。そのタケ資源の有効活用をはかるために,タケチップに森林土壌,シイタケの廃ほだ,シイタケ等の廃菌床,木炭及びくらげチップを混合したタケチップ土壌改良材を製造した。このタケチップ土壌改良材の有効性を検討するために,アラカシ,コナラ及びマテバシイの緑化用樹種と,クヌギ並びにヒノキの造林用樹種を用いて施用実験を行った。その結果,施用区の地上部長,根元直径,根長,地上部及び地下部乾物重量並びにT/R率などが無施用区に対して,t検定の結果,有意な差を示し,その有効性が実証された。今後,タケ資源の有効活用や周辺環境に対する負荷の少ない緑化用資材としての活用が期待される。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.41.227