完成平面図を用いた道路面地物の点群データの抽出に関する研究

近年,レーザ計測技術の発達に伴い,点群データ等の3次元情報の利活用に関する取り組みが盛んである.道路分野に着目すると,路面性状調査や柱状物体の変状検出に点群データが広く活用されている.これらの業務では,解析対象となる道路地物を区別する必要があるが,点群データには様々な道路地物が混在している.そのため,点群データから道路地物を識別する技術が求められている.既存研究では,道路面地物とその他の点を大別することで高精度に道路地物を抽出する手法が提案されている.しかし,標高値の低い点を道路面の基準としているため,道路面に立体交差や連続的な勾配変化がある場合に,正しく道路面の点群データを抽出できない課題が...

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Published in知能と情報 Vol. 32; no. 1; pp. 616 - 626
Main Authors 中村, 健二, 塚田, 義典, 田中, 成典, 梅原, 喜政, 中畑, 光貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 15.02.2020
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Summary:近年,レーザ計測技術の発達に伴い,点群データ等の3次元情報の利活用に関する取り組みが盛んである.道路分野に着目すると,路面性状調査や柱状物体の変状検出に点群データが広く活用されている.これらの業務では,解析対象となる道路地物を区別する必要があるが,点群データには様々な道路地物が混在している.そのため,点群データから道路地物を識別する技術が求められている.既存研究では,道路面地物とその他の点を大別することで高精度に道路地物を抽出する手法が提案されている.しかし,標高値の低い点を道路面の基準としているため,道路面に立体交差や連続的な勾配変化がある場合に,正しく道路面の点群データを抽出できない課題がある.そこで,本研究では,完成平面図を用いて車道部の標高を推定し,高精度に道路面地物の点群データを抽出する手法を提案する.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.32.1_616