大腸sm癌のリンパ節転移と予後に関する研究
大腸sm癌の予後と臨床病理学的特徴よリポリペクトミー後の追加腸切除の必要性について検討した.過去18年間に当センターで経験した大腸sm癌のうち126症例127病変(手術例71症例)を対象とした.(1)有茎性sm癌は手術症例でリンパ節転移を認めず,ポリペクトミー後手術例でも癌遺残はなく,ポリペクトミー単独の症例でも再発は認められなかった.(2)無茎性(広基性,表面型)sm癌はsm 2以上でリンパ節転移を認めた.従って粘膜下層にわずかに浸潤しているものsm 1(約300μ)以外はリンパ節転移の可能性があるため追加切除が必要である....
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Published in | 日本大腸肛門病学会雑誌 Vol. 44; no. 6; pp. 952 - 956 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本大腸肛門病学会
1991
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Subjects | |
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ISSN | 0047-1801 1882-9619 |
DOI | 10.3862/jcoloproctology.44.952 |
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Summary: | 大腸sm癌の予後と臨床病理学的特徴よリポリペクトミー後の追加腸切除の必要性について検討した.過去18年間に当センターで経験した大腸sm癌のうち126症例127病変(手術例71症例)を対象とした.(1)有茎性sm癌は手術症例でリンパ節転移を認めず,ポリペクトミー後手術例でも癌遺残はなく,ポリペクトミー単独の症例でも再発は認められなかった.(2)無茎性(広基性,表面型)sm癌はsm 2以上でリンパ節転移を認めた.従って粘膜下層にわずかに浸潤しているものsm 1(約300μ)以外はリンパ節転移の可能性があるため追加切除が必要である. |
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ISSN: | 0047-1801 1882-9619 |
DOI: | 10.3862/jcoloproctology.44.952 |